中国での隔離生活って実際どんなかんじなんだろう。
どういう流れで手続きが進むんだろう。
中国へ行くとなったとき、不安に思うのが「隔離生活」だと思います。
そこで、この記事では私の隔離生活体験を、飛行機に乗るところから余すところなくお伝えします。
手続がイメージでき渡航準備に役立つ内容となっていますので、是非ご覧ください。
本記事は5分で読める内容となっています。隔離生活の様子のみ知りたい方はこちら。
中国隔離生活全体の流れ
隔離までの手続を含めて、時系列順に見ていきます。これは、2020年11月に中国・広州で隔離生活を送った私の実体験レポートです。
1、事前手続
中国大使館のHPに掲載されている事前手続をします。状況応じて内容が変わるので渡航前は頻繁にチェックするようにしましょう。ここに記載するのは、2021年5月現在の手続です。
>>中国大使館HPへのリンクはこちら
- 搭乗2日前以内に、PCR検査をして陰性証明を取得(フォーマットあり)
※ワクチン接種者はワクチン接種証明も必要 - 健康コードを、オンラインで取得
- 健康申告(搭乗当日)
※記入方法はこちら>>【中国渡航】これでトラブルなし!健康申告の入力方法
2、搭乗
自動チェックイン機ではなく、窓口でチェックインしましょう。ここで健康コードを提示します(スクショ不可)。
預け荷物カウンターにて健康申告の確認があります。日本人スタッフによる確認はこれが最後なので、不安な点はここで質問しておくとよいでしょう。
荷物の重量制限にかかると、追加料金を回避するために荷物を整理したりと、かなり時間がかかります。色々と持っていきたい今だからこそ注意しましょう。
搭乗までの空き時間に外貨両替所へ行き、隔離期間のホテル代を十分払えるだけの現金を中国元で用意しておきましょう。(※後述「5、チェックイン 決済手段」ご参考)
3、入国手続
飛行機を降りると、番号シールを手渡され、番号の若い人から順に手続をしていきます。
ここで待ち時間があるので、この間に携帯電話のSIMを海外用に入れ替えておくと後で焦らなくてよいのでオススメです。
手続はおおよそ、以下のようなものです。
- 健康申告の内容確認、修正
※日本語が通じるのはここが最後です。 - 健康コード・健康申告の提示、検温
- PCR検査
- 通常の入国手続(中国国内の住所や電話番号の確認等)
※隔離解放後に滞在するホテルでも可 - 荷物のピックアップ、税関申告
4、ホテルへ移動
入国手続が終わったからといって油断は禁物。一番大変なのはここからです。気合を入れていきましょう!
運命のバス選択
バスを意味する「巴士」の目印を追ってバス乗り場に向かいます。
ホテルは自分で決めることはできませんが、どのバスに乗るかでホテルが決まります。できるだけ家族連れ日本人の近くに陣取りましょう。推測の域は越えませんが、より整ったホテルに行けるかもしれません。
中国語が堪能であれば、ダメ元でバス乗り場で案内をしているスタッフに「〇〇ホテルで滞在したい」と主張しましょう。
(ホテル到着時に「ちがうホテルがいい」と主張した人がいたのですが、「バス乗車時に言ってくれないとどうしようもない」と言われていたため)
移動中
乗り物酔いしやすい方は、酔い止めを服用しておきましょう。バスでの移動時間は1時間以上と長く、かなり揺れますし、途中で携帯での申告など画面操作もするため、酔いやすいです。
移動中、オンラインで入国登録を行います。海外SIMがない場合は、ホテル到着後にWifiを借りて行いましょう。
5、チェックイン【重要】
ついにチェックイン。ですが、一筋縄ではいきません。
チェックインの流れ
- 全身と荷物をビシャビシャに消毒される
- パスポートチェック、口頭の健康確認
- 部屋のグレード・食事の有無をオーダー、決済
- 検温、隔離期間短縮申請書がある方は提出し、部屋のキーと注意事項を受け取って部屋に入る
- 部屋で隔離開始申請(SMS認証が必要)
決済までかなり待たされる(私の場合1時間半)ので、オフラインでできるゲームなど暇つぶしを用意しましょう。また、中国語以外通じないことも多いため、翻訳アプリを用意しておきましょう。
チェックインのポイント①:決済手段
日本のクレジットカードは使えないことがほとんどです。十分な現金を用意しておきましょう。
領収書の発行方法は、ホテルによって様々ですので、決済時に確認しましょう。私の宿泊したホテルでは、Wechatでホテルアカウントと友達になり、メッセージで社名を伝えると、隔離期間中に部屋まで持ってきてくれました。
チェックインのポイント②:食事付きにするか
中国のごはんは美味しいものが多いので、食事付きが楽でおすすめです。一方で良いホテルであればあるほど食事料金も高いので、中国での決済に問題がなければ、安く済ませられるワイマイ(出前)もおすすめです(ホテルによって不可なところも!ホテルの注意事項をご確認ください。)。
6、隔離生活
中国での隔離生活はどんなものか、見ていきましょう。
厳格な監視体制
日本での隔離とはちがい、部屋から一歩も出られません。
小さな窓を半分開けただけで、警察が部屋に入ってきて窓を閉められ、翌日大工さんがきて窓を小さくしか開けられないよう窓に金具を取り付けられました。
1日の流れ
1日2回、検温があります(朝10時頃、夕方4時頃)。
食事等はドアの外に置かれ、届いたときにドアをノックしてくれます。
ネット環境
いいとは言えないものの、YouTubeやAmazonPrimeなど動画も問題なく視聴できる程度の速度はありました(ただしVPNは必要)。
ローカルホテルの場合、ホテルのWifiに接続するためにSMS認証が必要な場合があります。
食事
基本的においしいです。
全体的に脂っぽいので、胃薬の用意があるとよいです。
白ごはんが常に多いので、ふりかけを持っていくと活躍します。
また、スープは「白湯か?」と思うほど味が薄いです。鶏がらスープの素など持参するとよいです。
飽きたときのために、ワイマイ(出前)をしたり、カップ麺を持参するのもいいと思います。ワイマイは利用時間に制限のあるホテルが多いので、チェックイン時に受け取ったホテルの注意事項を確認しましょう。
他
非常にいいホテルは別ですが、中国のトイレットペーパーは水に溶けないのでトイレに流せないことが多いです。その使用済みトイレットペーパーはゴミ箱に貯めることになりますが、隔離中は換気もままならないので避けたいところ。日本のトイレットペーパーを持参しましょう。
ベッドは、シーツの交換がないので、コロコロクリーナーとファブリーズを持参して耐えましょう。
空調は極端なので、冷房をつけると寒くなってしまうことも。調整用に上着があると便利です。
7、解放
隔離前日にチェックアウトの時刻が伝えられます。ホテルや時期によって、時刻はまちまちです。
チェックアウトのときは、部屋まで呼びに来てくれません。自分で部屋をでてロビーに向かいます。
通常のチェックアウト手続に加えて検温、隔離関係書類へのサインをしたら、PCR検査結果を含む書類を受け取り、めでたく解放です。
【中国隔離生活】準備のポイント
ここで、最低限おさえるべき準備のポイントを確認しましょう。
- 支払はすべて現金でできるよう、十分に用意する
- 事前手続をこまめに確認する
- SMS認証に使える中国本土の電話番号を用意する
※会社などで用意が難しければ、eSenderのサービス利用もおすすめです。 - 中国内の住所(隔離終了後に滞在するホテルも可)をコピペしやすいようメモしておく
- 使いそうな中国語を覚えていく&翻訳アプリをオフラインで使えるようにしておく
※参考>>【中国隔離生活】簡単で役立つ!中国語フレーズ5選
※持ち物リストはこちら>>【中国隔離生活】思いつかない!経験者が語る必須アイテム5選
まとめ
いかがだったでしょうか。隔離に入る手続や、隔離の雰囲気が伝わったでしょうか。
隔離下では身動きがとれないので、しっかり準備をして渡航に備えましょう。
コロナ禍での渡航は不安が大きいと思いますが、この記事で少しでも不安を取り除くことができたなら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。^^
中国へ渡航する前にぜひやっておくといい準備をまとめた記事もありますので、ぜひチェックしてみてください^^
コメント
eSenderで取得した中国番号で、中国側の健康コードも取得(SMS認証)できるのでしょうか?
電話はできない番号だから無理とかいう人がいてちょっと不安です
ご存じでしたら教えて下さい
うりちゃんさん、コメントありがとうございます!^^
eSenderでSMS認証できます!が、本人確認が必要です。
その手順がわかる参考URLを貼っておきます。
https://hiyokenpress.com/esender%E3%81%A7%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%9B%BB%E8%A9%B1%E7%95%AA%E5%8F%B7%E3%82%92%E6%89%BF%E8%AA%8D%E3%81%97%E3%81%A6%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%86%E6%96%B9%E6%B3%95%E3%80%90wechat%E4%B8%8A/
eSenderの他に、健康コード取得も想定したサービスも
見つけました!より安心感があります。
https://www.nikkan.co.jp/releases/view/123520
うりちゃんさんのお役に立てる情報であればうれしいです^^