「中国での結婚式にお呼ばれしちゃった!
めちゃくちゃたのしみ!
中国の結婚披露宴ってどんなんだろ?
マナーとか気になるな。」
中国の結婚式は、知っておかないと「どうしたらいいんだろう?!」と焦ることになる日本とのちがいがあります。本記事では、そんな中国の結婚式・披露宴がどんなものなのか、どんな流れで進むのか、それぞれ3つのポイントにまとめてご紹介!
私が実際に参列させていただいた中国・深圳での結婚披露宴の様子をレポートします!
中国の結婚式:新郎はつらいよ?!家族や友人が与える数々の試練!
近年ではチャペルウェディングも増えていますが、中国ならではの結婚式はやはり「迎えの儀式(迎親)」。これは基本的に、新郎新婦、ブライズメイド・アッシャー(ブライズメイドの男版)、家族のみで行われます。
参加した結婚披露宴でも、その様子が披露宴会場で上映されていました。
その「迎えの儀式」は、新郎が新婦を迎えに行き、自分の実家に連れていくというもの。
ステップ1「新婦のもとへ」:たどり着くのが超大変…!!
しかし新婦の家族・友人はそうそう簡単に新婦を渡しません。連れ出されないように
- 部屋に入るのにお金を要求してきたり、
- 激まずドリンクを飲まされたり、
- ダンスをさせられたり、
- 足つぼシートの上でジャンプさせられたり、
- 新婦の好きなところを10コ言わされたり、
- 新婦についてのクイズに正解できないとお金を渡さないといけなかったり、
- 新婦の靴を隠されたりと、
さまざまな手で邪魔をしてきます。
新郎と、そのお供であるアッシャーたちは、新婦の家族や友人から課せられるこのような試練をいくつも乗り越えて、乗り越えられなければお金を渡す。そんなこんなでやっと、新婦のもとにたどり着くことができるのです!
ステップ2「新婦をお送りする」:花でかざりつけたの高級車で
お次は、新婦の足が床につかないようにお姫様だっこをして車に乗せます。
これは、財を含めさまざまなものを生み出す「土」が、新婦の足につき、新婦の家から外に運ばれることで「新婦の実家から財運が奪われる」と考えられた風習から来ています。また、お姫様だっこをすることで「今後ずっと大事にしていきます」という誓いを示します。
新婦を乗せる車は「婚車」といわれ、高級車をレンタルして花で飾り付けたものを使います。
ステップ3「お茶をする」:新郎のご両親に、新婦がお茶を出す?
新郎の実家に到着したら、そこで新婦はお茶を入れ、新郎の両親に差し出します。
ここで初めて新婦は、新郎の両親を「お父さん」「お母さん」と呼び、お茶を飲んでもらうことで家族の一員として受け入れられます。
このような「迎えの儀式」がよくわかる動画をみつけましたので、リンクを貼っておきます。ぜひ臨場感を味わってみてください^^
おすすめの「中国の結婚式」動画はこちら>>>https://www.youtube.com/watch?v=-Zji8e67BlI
中国の結婚披露宴:どうすれば?「なんとなく」始まって終わる?!
受付:入ってすぐ新郎新婦に会える!
受付で名簿に名前を書きます。ここは日本と同じですね!
ご祝儀は、このような受付があればここで渡しましょう。受付がなければ、本人のところへ行って直接渡します。新郎新婦ははじめから入口付近にいて、一緒に写真撮影したりお話したりできるんです。
>>中国のご祝儀、いくらぐらい包めばいい?ご祝儀事情はこちら
座席は日本とちがって自由。自分で好きなところに座ります。親族の席は、日本と逆で最前列中央です。ここにも家族を大事にする中国の文化が表れています。
披露宴:まだ始まらないの?
会場に入ると、午前中や前日などに行われた結婚式の様子を収めたビデオや、前撮りビデオなどが上映されています。前撮りは特に豪華!中国らしい!!
中国の結婚披露宴は、「なんとなく」始まります。予定時刻を1時間過ぎても全く始まる気配なし。遅刻する人も多くいて、予定時刻はあってないようなもの。なんとなく揃ったかな、という頃合いをみてなんとなく始まるのが「中国流」なのです。
披露宴の内容は、日本と似たものが多かったです。
- 新郎新婦のご入場
- 誓いの言葉
- 指輪の交換
- 誓いのキス
- ケーキ入刀
- 新郎新婦が腕を組み、お酒を一緒に一気する
- シャンパンタワー
- お祝いの挨拶(上司など)
- 新郎新婦の両親から挨拶
日本だと通常チャペルなどで行う部分も、披露宴のプログラムに組み込まれていました。「誓いますか?」の掛け声も披露宴司会の人がサラサラとやってのけます。ものすごいスピードで、どんどんプログラムが進んでいきます!気を抜くと写真が撮れない…!
でも、挨拶だけは長い。
そして、新婦がお色直しのため一旦退場します。
結び:いつ終わった?もう帰っていいの?
「いつまでも新婦が戻ってこないな」なんて思いながら会場を見渡してみると…そこにはお色直しをすませた新婦が!再入場なしで普通に親族席に座っています…!
司会進行などもなく、よくわからないまま食事を進めていると、新郎新婦とそのご両親が各テーブルを挨拶・乾杯してまわっていきます。ちなみに、お食事は完全なる中華。
豚や鶏は頭つきでド迫力!目にミニトマト乗せなさんな!!笑
お品書きはありませんが、とにかく「フルーツ」が「食事おしまい」の合図。
新郎新婦が挨拶を済ませたテーブルの人たちは、閉会宣言を待たず、思い思いに帰っていきます!日本とちがって、食事がすべて出されてテーブル挨拶がおわれば、自由解散なのです。
中国では日本のような二次会がないことも影響しているようです。新郎新婦が他のテーブルをまだ回っていようがお構いなし。気づけばどんどん人がいなくなっていました。
まとめ
日本の結婚式・結婚披露宴とのちがいを知らずに参加すると、驚くようなことや、どうすればいいかわからないこともありましたね。簡単にまとめると、
- 結婚式は、新郎が新婦を迎えにいって自分の両親に会わせる儀式
- 座席は自由
- 結婚披露宴は、数時間遅れではじまる
- フルーツがだされて、テーブルに新郎新婦がまわってきたら、もう帰ってよし
でした。
いかがでしたか。中国の結婚式がどんなものか、イメージが湧いてきたでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!これで中国の結婚式に参列しても、戸惑うことなく、心置きなく新郎新婦をお祝いできますね!あなたもぜひ楽しんでください^^
なお、中国の結婚式での服装マナーについてはこちら
中国の結婚式でのご祝儀の書き方・相場はこちら
それではまた次の投稿でお会いしましょう。再见~
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