「中国ってなんとなく怖いな。
空気も汚そうだし、食事も衛生面が不安。
スーパーで売ってる野菜とか安全なの?
日本人嫌われてそうだし…
不安があふれて止まらないんだけど」
突然、旦那さんの中国駐在が決まった。結婚して間もないのに。
中国の深セン?耳にしたことはあるけど、中国のどの辺にあるのかも知らない。
中国のイメージは正直よくない。中国語もできない。だいたい海外で住むなんて考えもしなかった。
中国へついていけば、自分も中国での就労ビザをとらない限り働けない。今の仕事も手放すか休職することになる。自分のキャリアもこれからって時に、どうしたらいいんだろう。
子どもができたら?日本に戻るなら仕事を辞めた意味ある?中国での出産は怖いし。
でも、駐在期間も短くはない。3年で済むかもしれない、5年以上かもしれない。今はコロナもあるからほとんど会えなくなるだろうし。5年もしたら子どもも望みが薄くなるかもしれない。
中国についていくべきか、日本で待つか。
どうすればいいんだろう。
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こんな悩みを抱えている方がいたら、考えるヒントをお伝えできるかもしれません。わたしも全くおなじ悩みを抱えていたから。
中国についていく道を選択して、深センに来てちょうど1年。わたしが体験したことや思ったことを書いていきます。情報を整理して、少し落ち着いて考えるためのきっかけになればと思います。
>>>帯同すべき?してよかった?【仕事・キャリア編】はこちら
>>>意外にも「よかった」の声多数!【出産・育児編】はこちら
【深センでの生活】深センに住むって、実際どうなの?
深センってどこにある?何語?
深センは香港の隣町。フェリーで対岸に行けば、マカオにも1時間で行けます。台湾とおなじぐらい南に位置していて、1年の半分が夏、冬は秋のようでそんなに寒くありません。
大企業も本社を構える大都市。IT企業が多く、最先端をいく都市といったイメージがあります。中国のシリコンバレーとも呼ばれ、電子機器の品ぞろえが豊富なため深センでのモノづくりのスピードはかなり速いと聞きます。
中国語は普通語(標準語)がメイン。地方からの出稼ぎ労働者が多かったため、広東省でありながら広東語(香港映画で使われているもの)ではなく、誰でも理解できる普通語が使われています。香港に近いですが英語は通じません。
深セン生活のココがいい!3選
ハイテク都市
- 財布はいらない!完全キャッシュレス
- 車はすべて電気自動車
- 中国版UberEatsが安くて速い
- ネットショッピングも安くて早く品数豊富
→日本製品もだいたい手に入る - 宅配ボックスが至るところに完備
- レンタサイクルがどこでも安くできる
→中国のレンタサイクル - コロナ感染、ワクチン接種情報、その人がどこに行ったか、各個人の健康情報が収集され、感染拡大阻止に利用される
- 監視カメラが至るところにあるので、犯罪率が低い(すぐ犯人がわかる)
個人的には、財布のいらない生活がめちゃくちゃ快適!
出かけるときも荷物が軽いし、割り勘で「持ち合わせがない」問題もない。
小さな露店でも、自販機も、路上ライブなどの投げ銭でさえも、すべてQR決済なんです。
キレイで便利
- 建物、トイレなどが比較的きれい
- マナーがいい人が多い
- 地下鉄、バスがキレイで本数が多く激安
- 空港、フェリー乗り場が近くて旅行しやすい
- タクシーが安く、すぐつかまる
深センは小さな漁村だったのが、ここ40年で一気に大都市化しました。
そのため、北京・上海に比べると古くて引くほど汚い場所はありません。
あの悪名高き(?)ニーハオトイレもありません。
前向きな人が多い
- 日本にいい印象をもってくれている人が多い
- 英語で話してくれる人もチラホラ
- 若い人は特に価値観が近い
- 困っているとどうにかしようと協力してくれる人が多い
- 写真撮影でも遊びでも、みんな全力で楽しんでいる
- 深セン市民(東京23区同等の人口)全員のPCR検査を3日で実施した時も、ボランティアがテキパキ仕事をして、受ける人も文句言わず何時間も並び、トラブルなく完了
「日本人だ」というと毛嫌いされるかと思っていたけど、めちゃくちゃ好印象を持ってもらっている感じがします。
特に30代以下は日本のアニメをみて育っていることが影響してるみたい。よく「日本のアニメ好きなんだよー!」と言われます。
もちろん政治のはなしはNGだけどね。
深センで1年住んでみて
嫌なところも、もちろんあります。
衛生面や安全面はどう考えても日本が上ですし、VPNがあるとはいえネット規制は面倒。
まだまだタバコ社会で、タバコの煙が苦手な私にはイヤなときも。
「中国語わかんない」って言ってるのに、中国語ですーっごいワーワー話し続けられることもよくあります。笑
建物もきっと、大地震でも来ようものならひとたまりもないと思います。
スーパーで売ってる野菜や肉の安全性も、どこまで本当に安全なのかわかりません。
そういったそこはかとな~い不安や文句は常にありますが、「生活しやすいか」でいえば、答えは「けっこうイイ!便利だし快適」です。
なんなら食事が口に合いやすいし水の硬水度がそんなに高くなく、アジア人差別もないので、ヨーロッパなんかよりはだいぶ生活しやすいんじゃないかなと思います。
空気も、深センだけで言えば、自動車の排気ガスがなくキレイです。
ハイテク社会なので、中国語ができなくたって余裕でやっていけます。
「生活やっていけるか?」への答えは、YES。
「衛生面、安全面が怖い」をどこまで重くみるかと、自分の今後のライフプランで大事なことを見比べて、中国へついていくか決めるのがいいんじゃないかな、と思います。
帯同してよかった?キャリア・仕事編、出産・育児編は次回へ
長くなってきたので、
- 仕事は休職?やめる?
- 中国で働く選択肢
- 帯同を機に留学
- もし中国で妊娠したら?休職中なら育休に変更すべき?
- 中国での育児ってどう?
このあたりは次回にします。
今回は「帯同するべき?」という視点で、深センでの生活がどんなものなのかをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか。
悩んでいるあなたに、少しでも参考になればうれしいです^^
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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