中国では何よりスマホが命の次に大事。失えば一巻の終わりです。
そんな中国でスマホを水没させてしまったらどうなってしまうのか。体験者の私から具体的に困ったこと、水没させたらすべきこと、そうならないために今からできる対策をしっかりお伝えします。
スマホ、なくすな、ゼッタイ。
中国でスマホを水没させたら起こること【この世の終わり】
家に帰れない(建物に入れない・乗り物に乗れない)
まずはこちら、「家に帰れない」です。初っ端からキツイ。
コロナ禍の中国では、マンションの入り口・あらゆる建物・お店の入り口で「健康コード」というQRコードの提示が求められます。これは中国版LINE「WeChat」というアプリで表示するQRコードなので、スマホがないと出せません。
- 家のあるマンションに入れない
- 電車、タクシー、バスに乗れない
- スーパーには入れない
- ショッピングモールに入れない(=ケータイショップに行けない笑)
- 飲食店に入れない(店によるから多少の希望あり)
- PCR検査が受けられない
一旦外に出てしまうと帰ることもできなくなる。行きはよいよい♪ピンチの中でもヤバイやつです。
支払ができない、出前もできない
外に出られないということで「出前でも頼もう…」なんて思ったら、改めて悲惨な現状に絶望することになります。
そもそもアプリが使えない。別端末でアプリを起動したとて支払ができません。ちなみに出前を現金支払するなんて文化は中国にありません。
中国では現金をほぼ使わないので、あまり手持ちの現金がないことも。ATMに行ったら家に帰ってこれません。笑
日本のクレカはあっても使えないのが中国。さらに絶望。
LINE・Amazonなどのアカウントに入れなくなる可能性大
Amazonなど日本のSMS認証が求められるものはアカウントに復帰できなくなります。日本の電話番号の契約を切っていなくてもここは中国、日本の電話番号でSMS受信できるはずがありません。
最悪の場合、中国での生命線(中国版LINE)「WeChat」のアカウントにも復帰できません。これは本当にもう圧倒的にやばいです(私はそうなりかけた)。
中国アプリなのになんで?とお思いでしょう。実は私、WeChatを中国へ来る前日本でダウンロードしたがために日本の電話番号で登録していたのです…!中国に来ても中国の電話番号に変更登録しなかった過去の自分、大ばかやろう。
さらにログイン後も2人の友達からブロック解除処理をしてもらう必要があります。友達登録が著しく少ない私は少し冷や汗をかきました笑。
LINEアカウントの引継ぎも、元のケータイが生きていてこそ可能。メールアドレスとパスワードを設定していても、最後には電話番号でのSMS認証が求められてしまいます。
中国でスマホを水没させたらすべきこと【急げ】
SIMカードの生存確認
まずは速攻でSIMカードを抜いて、SIMの生存確認をしましょう。
単に水に濡れただけであれば、SIMは生きているはず。ジュースなど水以外の場合は水で汚れを落とすくらいです。
SIMフリー端末にSIMを挿入し、電波を受信できるかチェック。前使っていたスマホなどあればそれで、なければ友人などに頼んで使っていないもの(なんなら友人のスマホ)を一時的に借りるなどしてチェックだけでもさせてもらいましょう。
SIMもダメなら更なる一大事。SIM発行元(中国移動など)にSIMの再発行をしてもらうことになります。会社のSIMならとにかく同僚経由で会社へ連絡です。
SIMが生きていて、SIMフリー端末が手元にある人はラッキー。各アプリのDLとアカウント復帰をしていきましょう。
水没させた瞬間スマホ修理ショップへ走れ
SIMの生存確認が済んだら、次はスマホ修理ショップへダッシュです。
中国のスマホ修理ショップは優秀。自分で乾かそうとするよりショップにいち早く預けるのが最もスマホ生存率が高まります。
はじめて行ったときは「ここ大丈夫なの…?」と、ニセモノしか売っていない雰囲気を感じて仕方ないと思いますが(笑)技術はゴッリゴリ。ガンガンに分解して隅々までしっかり乾かしてくれます。
スマホ修理店はそこらじゅうにたくさんありますから(深センだから?)、多少でも余裕があるなら友人や知り合いが使ったことのあるショップを利用しましょう。
スマホが修理可能かどうか確認できたら連絡してくれるわけですが、我々(私)は絶賛連絡先がありませんので、必ず日ごろ行動を共にしている友人についてきてもらいましょう。
SIMフリー端末の確保
さてさて、ここまでくれば一息。あとは修理が完了するまでの予備スマホ(水没スマホがだめならメインになるわけですが)の用意です。
前使っていたスマホがSIMフリーで手元にあるなら、もう恐れるものはありませんね。
私の場合、前のスマホが壊れて乗り換えていますし、そもそもキャリアでSIMフリーではなかった端末でしたので、ここでも絶望でしたTT。中国で新しいスマホを買うことになったわけです。
>>>中国でスマホ購入するなら気を付けて!【あるあるトラブルと回避方法】
今からできる対策【スマホとアカウントを守る】
iPhoneにする/SIMフリー端末をもうひとつ持っておく
ここでiPhoneをおすすめするのは、私がApple信者だからではありません。Appleが中国で規制を受けない(&耐水)からです。
中国でもiPhoneは大人気で多くの中国人が使っています。そのため、たとえばAppleの支払機能も中国で使えます。これはWeChatでの支払いができないときでも使える支払手段なので、こういったピンチのときにも活躍します。耐水ですしね。
SIMフリー端末については、メインのスマホが壊れたときの予備にできるので安心。特に前のスマホがSIMフリーだった方は、ぜひそれを中国に持ってきましょう。
アカウント復帰しやすいように準備
各アプリにログインしなおせるように、準備しておきましょう。地味ですが、ものすごく大事。すぐできるものばかりなので、心の底からおすすめします。
LINE(ホーム→右上の設定ボタン→アカウント)
- メールアドレス登録
- パスワード設定
- Facebook連携
※メアド&パスワードがあっても電話番号認証が求められました。Facebook連携もしておく方が可能性があるかも!
WeChat微信(自分→設定→アカウントセキュリティー)
- 電話番号を中国のものに変更
- パスワードの確認
- 日頃会う人や中国にいる友人とWeChat交換しておく
…中国側からのブロックを解除するときに対応してもらう
中国でつかえない系サービス(AmazonPrime、NetFlixなど)
- 電話番号は、日本にいる家族のものにしてもらう
…Twitterは中国の電話番号でも新規登録できたので、
中国の番号に変更登録できるかも! - 日本にいるうちに、持っていく全ての端末でアプリを入れてログイン状態にしておく
- SMS認証が不要の設定にしておく
家族・友人と多くのアプリでつながっておく
基本LINEでしか人とつながっていなかった&LINEアカウントに復帰できなかった私はかなり苦労しました。
特にInstagramは、家族と親しい友人くらいとはつながっておくのがおすすめです。みんな投稿しなくとも見ていることが多いので、DMに気づいてくれる可能性が高いです。
他にもTwitterやTikTok、ご両親が普段からFacebookをご利用ならFacebookも有効です。
私のように、変にひっそりとInstagramなど運用している方は注意です。
まとめ
さて、本記事ではスマホ社会中国でスマホを水没させた私の末路と、そうならないための対策についてお話させていただきました。
簡単に振り返っていきましょう。
いかがでしたか。
少しでも「うわ、これ今のうちにやっとこう」と思ってもらえたり、「えー、中国ってそんなスマホ大事なんだ」など、あなたに役立つポイントがあったらうれしいです。
それではまた~^^
コメント